初受験でTOEIC 900点超えした勉強法を公開

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私は、TOEIC(トーイック)の初めての受験で940点を取りました。

このとき、TOEIC対策講座を受けたり、TOEIC対策問題集をしたりなど、そういった試験勉強はほとんどしませんでした。

したことといえば、試験を受ける1か月ほど前から文法問題集をさらっと見て、模擬試験の問題集を解いたくらいです。

それでも、TOEIC 900点を楽々超えることができました。

この記事では、私がどのように英語を勉強してTOEIC 900点超えしたのかについて詳しくお話しします。

■ 2種類のTOEIC得点アップ方法

TOEICスコアを上げるための勉強方法は、大きく分けて以下の2種類があります。

  1. 試験テクニックを身に付ける。
  2. 根本的な英語力を伸ばす。

とにかく点数だけ上げたいなら、TOEIC対策の問題集や過去問を解きまくって試験で高得点を取るためのテクニックを身に付けるのが近道です。

だから、就職や昇進などのために、とにかく点数がほしい人は、2番をおすすめします。

しかし、覚えておいてほしいのは、たとえTOEIC 900点を取っても、それで英語を使いこなせるようになるわけではないということです。

TOEIC高得点でも、簡単な英会話をしたり英文メールを書いたりすることすらできない人は多ぜいいます。

これは、試験で高得点を取る勉強ばかりをして、根本的な英語力(つまり英語でのコミュニケーション能力)を伸ばすための勉強をしてこなかったことが原因です。

世間では「TOEICで高得点を取れるのは英語の名人に違いない」という誤解がありますが、実際には、それは間違いだということを覚えておいてください。

TOEICは、あくまで高校受験や大学受験と同じような「試験英語」の社会人版なのです。
TOEICで点数を取るための勉強をしても、使える英語は身につきません。

だから、試験テクニックを身に付けてTOEICで高得点を取り、就職したり昇進したりすると、その後でとっても恥ずかしい経験をすることになります。

なぜなら、TOEICで高得点を取ると、英語の名人としてものすごく期待されるため、実際は英語が使えないことばバレたときのガッカリ感が大きいからです。

期待が大きいだけに、すぐにダメ人間の烙印を押されます。

職場で

「○○さん、ちょっと通訳してくれる。」

「これ英訳してくれる。」

などと頼まれたら恐怖ですね。。

仕事に行くのが苦痛になってしまいます。

また、会う人みんなに

「TOEIC 900点ですか!すごいですね。英語ペラペラなんですね。」

と言われるので、そのたびに「いや、試験は高得点だけど、それと英会話とは関係なくてね・・・」と、とても格好悪い言い訳をする必要があります。

このように、試験テクニックを身に付けても、それは試験のときだけしか役に立たないので、就職などの理由からやむを得ない場合を除いて、どうせなら(2)「根本的な英語力を伸ばす」を選んで勉強するべきです。

なぜなら、

根本的な英語力を伸ばしたら、自然にTOEICの点数も伸びるが、TOEICの点数を伸ばしても英語力は伸びない

からです。

そこで、この記事では、役に立たない試験テクニックを身に付ける方法ではなく、根本的な英語力を伸ばす勉強法についてお話しします。

使える英語力をつけながらTOEICで得点アップするには、以下のように勉強します。

  1. 読解力を伸ばす。
  2. リスニングを鍛える。
  3. 文法問題に答えられるようにする。
  4. 単語を覚える
  5. 模擬試験をする

ここからは、上記の1から5について詳しく説明していきます。

1)読解力を伸ばす。

読解力を伸ばすと、英文メールを読んだり、海外の取引先との書類を読んだりできるようになります。

私はアメリカの会社で働いていたことがありますが、英語で会話する機会よりメールでやり取りする機会のほうがはるかに多かったように思います。日本の会社で働いていても、英文メールでのやり取りがたくさんあるのではないでしょうか。

また、英文を読めると、まだ日本では知られていない海外情報を手に入れられるので、英語ができない人よりビジネスで一歩先を行けるようになります(アメリカで効果が出たビジネス手法が1年後に日本に入ったりするので、他の人がまだ知らないうちに情報を手に入れるだけで、大きな結果を出せる可能性がある)。

では、読解力を伸ばす勉強法を説明します。

■英字新聞を毎日読む。

英字新聞を読むと、読解力が驚くほど伸びます。「英字新聞なんて私にはまだ無理」と敬遠しがちですが、デイリーヨミウリなど、日本の新聞社が出している英字新聞なら、馴染みのある話題が扱われているので親しみやすいはずです。

また、日本の英字新聞は学校で習う文法どおりに書かれているので、単語の意味さえ分かればほとんど理解できるはずです。

英字新聞を読むときのポイントは以下のとおりです。

  1. 外国の英字新聞は難しいので、日本の英字新聞を読む。
  2. 分からないところがあっても気にせずに、どんどん読み進める。
  3. 最初は1日に記事1つ、慣れてくると2つ3つと増やしていく。
  4. 毎日、記事1つは全部読み、その他の記事は見出しと第1段落だけ読む、というような読み方もOK。
  5. 知らない単語を全部調べる必要はない。単語は、よく見かける単語の意味を調べて簡単にメモしておく。
  6. 同じ分野の記事を読む。たとえば、選挙についての記事ばかり読んでいると選挙についての単語や表現を楽に覚えられる。

このように読み続けると、1か月後には、馴染みのある話題ならすいすい読めるようになります。

そして、3か月後、6か月後には、驚くほど読解力が伸びていることに気づくはずです。はっきり言って、TOEICのリーディングなんか簡単になってしまいます。

2)リスニングを鍛える

リスニングはなかなか上達しなくて苦しいですが、あまり悲観する必要はありません。

海外ドラマや洋画でネイティブの会話を聞き取れなくてがっかりする人が多いようですが、海外ドラマや洋画は、スラングや専門用語がたくさん出てくるので、かなり難しいことを覚えて置いてください。

ネイティブの自然な会話に比べると、TOEICのリスニングは、かなりスピードが遅いし内容もシンプルですので、正しい方法で練習すると必ず聞き取れるようになります。

以下に、リスニングを練習するときのポイントをお話しします。

▼聞き流しているだけではダメ。

英語のオーディオ教材を聞き流していても効果はありません。

リスニングは集中して練習してください。

聞き流し練習は、自動車の運転中や料理中など、手を離せないときにするなら、何もしないよりマシですが、あくまで「やらないよりマシ」という程度のものです。

▼音の変化を学ぶ

英語は、単語を単独で発音するときと、文の中で発音するときとでは、発音が変わります。

たとえば、「 Did you 」は「ディッド ユー」ではなく、「ディッジュ」のように発音されます。

こうした発音の変化が英文のあちこちで発生するため、発音の変化を知らなければリスニングは上達しません。

音の変化は、専門の教材を使うと効率的に学ぶことができます。

▼精聴と多聴を使い分ける。

 

音の変化を学んだら、次は精聴と多聴をたっぷりします。

精聴とは

精聴というのは、短めのオーディオ教材を集中して聞くことです。練習のポイントは以下のとおりです。

  1. 英語オーディオを繰り返し聞いて、聞こえた英文をノートに書き出す(オーディオを止めながらでもかまいません)。
  2. 聞き取れない箇所は、片仮名で書いておいて、とにかくオーディオの最後まで書き出します。
  3. オーディオの英文テキストを見て、正しく聞き取れたかを確認します。
  4. オーディオを聞きます(特に、聞き取れなかった箇所を意識します)。
  5. 繰り返しオーディオを聞きます。

できれば、(5)のときに、オーディオの音声を追いかけるように、英文を声に出して練習しましょう。

声に出して練習することで、英会話の練習になるし記憶に残りやすくなります。

多聴とは

多聴というのは、長めの英語オーディオを流して聞くことです。流して聞くと言っても聞き流しをするのではなく、集中して聞きます。

ただし、精聴のときのように途中でオーディオを止めたりせず、最後まで続けてききます。

聞き取れない箇所があれば、聞き取れた部分から内容を想像しましょう。

多聴をしっかり練習することで、ネイティブの速い英語でもひるまずに聞き取ることができるようになります。

リスニングの練習法については、「簡単!TOEICなんか楽勝の4つのリスニング勉強法」でも説明しています。

参考にしてくだしさい。

3)文法問題に答えられるようにする。

参考書を読んで文法の知識をつけてから、問題集を解きまくって知識を定着させるというのが定番の勉強法です。

でも、この勉強法では、試験のときしか役に立たない英語力が身についてしまいます。

参考書や問題集に出てくるような細かい文法ルールを暗記しても、ペーパテストでは役に立っても実社会では役に立ちません。

受験英語が得意で一流大学に入学を許可されても、英語がぜんぜん話せるようにならないことからも分かるはずです。

また、試験だけでなく現実世界で英語を使いこなせるようになるには、文法ルールのことを考えなくても文法問題をスラスラ解けるようになる必要があります。

つまり、見た瞬間に答えが分かるというレベルです。

そのような文法力を身に付けるには、まず中学で習う文法をしっかりと復習します。すでに自信がある場合は、何もしなくてもかまいません。

後は、「1)読解力を伸ばす。」と「2)リスニングを鍛える」を毎日、続けるだけです。

集中してたくさんの英文を読み英語を聞いていれば、文法問題は問題を見た瞬間に回答できるようになります。

「1)読解力を伸ばす。」と「2)リスニングを鍛える」をやっていて、文法的に理解できない部分があれば、そのときは文法書やネットで調べましょう。

私のおすすめは「ロイヤル英文法」という文法書です。

文法書というと難しい感じがしますが、かなり分かりやすく解説されています。

なお、普段の勉強では、文法の問題集はやらなくてもかまいませんが、試験の前には、問題に慣れるためにTOEIC問題集を解きましょう。

ただし、あくまで試験問題に慣れることと、実力を確認することが目的です。問題集で英語力を伸ばそうと考えるのは間違いです。

4)単語を覚える

英語の語彙力が弱いと英文を読んだり聞き取ったりできないので、単語力を付けることは必須事項です。

以下に、単語を覚えるときのポイントを説明します。

  1. 英字新聞やリスニングの練習、仕事などでよく出てくる単語を覚える。
  2. 目標とする点数に対応した単語教材を買う。
  3. 必ずオーディオ付きの教材を選ぶ。
  4. バスや電車、トイレなどの隙間時間を活用して覚える。
  5. 1ページ完璧に覚えてから次のページに進むのではなく、1ページにさっと目を通したら次のページにどんどん進む。10ページなど、ある程度進んだら、最初のページに戻って同じことを繰り返す。
  6. 自動車を運転するときや歩いているときにはオーディオを聞く。
  7. 単語だけ覚えようとせずに、文ごと覚える。
  8. 声に出して練習する。
  9. 英語の例文を見て日本語に訳し、日本語文を見て英文を言えるように繰り返す。

一番ダメな単語の覚え方は、単語とその日本語訳だけ覚えることです。

そのような覚え方をすると、TOEICのスコアは上がりますが、英会話などでは一切使えない試験英語が身につくだけです。

5)模擬試験をする

試験の2週間くらい前に、TOEIC模擬試験の問題集を解きましょう。必ず時間を測ってください。

■TOEICだけでなく、英会話力も鍛えよう

ここまで説明した勉強法なら、TOEICの点数は間違いなく大幅に上がります。そしてもちろん、読解力、リスニング力も大きく伸びます。

でも、ここまで説明した勉強法では、英語での会話力はあまり伸びません。TOEICでは英会話のテストはないので、ここまで説明した勉強法には英会話の練習は入っていないからです。

でも、現実世界では、TOEICスコアだけでなく英語での会話力が必須です。

ですので、TOEICスコアにこだわりすぎて、TOEICの勉強だけにならないように、英語で会話するための勉強もしっかりすることをおすすめします。

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