単語を覚えるとき、以下のどれが一番よく覚えられると思いますか?
1. 60分間、続けて勉強する
(60分×1セット)
2. 45分分間、続けて勉強する
(45分×1セット)
3. 15分勉強して7分半休憩、を3回繰り返す
(15分×3セット、7.5分休憩×2回)
・
・
・
勉強時間で考えるなら60分×1セットが一番長いので、1番が一番よく覚えられそうなものですよね。
でも、東京大学の教授が中学1年生を対象に行った実験では、1週間後の定着率は3番が一番良くて、続いて1番、2番の順でした。
答え)3→1→2
3番は1番の117.2%、つまり約17.2%の定着率アップです。
つまり、休憩を挟みながら単語を覚えた方がよく覚えられたわけですね。
確かに1時間も集中するのは難しいので、休憩をはさんだ方がいい結果が出たのはうなずけます。
ただし、実験は中学1年生を対象に行われたので、大人の場合は15分より長くても大丈夫かもしれません。
また、7.5分という休憩時間は、合計して60分にするために意図的に中途半端な時間を設定したように思えます。
切りがいいように5分でいいのではないでしょうか?
どらくらいの時間、集中力を保てるかは個人差があると思いますが、たとえば、イタリア人のフランチェスコ・シリロ氏が考案したポモドーロ・テクニックでは、25分間作業して5分休憩という時間が提案されています。
- 25分作業する
- 5分休憩する
これを4回繰り返したら、15分から30分休憩して、また1から始めるというパターンです。
勉強のために考案された方法ではありませんが、大人の場合は、これくらいがいいように思います。
ちなみに私は、気合いを入れて仕事をするときは、仕事のときにキッチンタイマーを2つ使ってポモドーロ・テクニックを実践しています。
ものすごく中途半端なところで25分のタイマーが鳴ることもあるので、この時間に完璧に従えないこともありますが、集中力アップということでは大いに役に立っています。
タイマーはスマホにも付いているので、ぜひ勉強のときに使ってみてください。
今より定着率が上がるはずです。