「よし!今日から毎日、英語を勉強して、今度こそ英語ペラペラになろう。」と力強く決心しても、いざ勉強するというときになれば、「なんとなく やる気が出ない」、「モチベーションが続かない」ということが誰にでもあるはずだ。
勉強するって決めたはずなのに、どうしても勉強するように自分を動かすことができない。
「やる気が出ない」という状態だ。
この状態になってしまうと、勉強するときになって以下のような経験をするはずだ。
- 急に用事を思い出す。
- なぜか他にやらなければいけないことが次々と出てくる。
- 明日のほうが集中して勉強できるような気がする。
- もっと効果的な英会話教材があるような気がする。
- メールを念入りにチェックしてしまう。
- 英語教材をボンヤリ眺めているだけ。
こんなことを繰り返していては、いつになっても英語を身に付けることはできない。あなたに必要なのは時間とか優れものの教材などではなく「やる気」なのだ。
そこで、飽きっぽい人でもモチベーション アップして、英語をモリモリ勉強できるようになる方法についてお話しする。
■英語を勉強するモチベーションを常に維持する方法
モチベーションを出すには、力士が取り組みの前にするみたいに、ほっぺたをピシャンとたたいても効果はない。
冷たいシャワーを浴びたり、カフェインたっぷりのコーヒーを飲んだりしても、ムダな時間が過ぎていくだけで効果はない。
英語を勉強するためのモチベーションを維持するには、そういう「一時しのぎ」的な行動ではなく、普段から少しずつ生活態度を変えておくことが重要なのだ。
つまり、「これをやるだけでモチベーションがモリモリ出る」というような魔法のような方法を探してもどうせ見つからないし効果がないので、普段から少しだけ生活態度を変えて、いつでもモチベーションが続くようにしておくのだ。
たとえば、あなたは毎日、歯磨きをするはずだ。
「今日はモチベーションが上がらないから歯磨きは止めておこう」などということは、(たいていの人は)考えないはずだ。
それはなぜかというと、「歯を磨くことが習慣だから」、「歯を磨かないと口の中がスッキリしないから」、そして「気持ちもスッキリしないから」ではないだろうか。
一度身に付けて習慣となったことは、必要かどうかに関係なく、やらなければスッキリしないのだ。
ということは、英語の勉強も一度習慣にしてしまえば、「英語を勉強することが習慣だから」、「英語を勉強しないと気持ちがスッキリしない」という状態になって、勉強せずにはいられない状態になる。
そういう状態になってしまえば、英語ペラペラになる日は、驚くほど早くやってくるだろう。
ではここで、英語を勉強しなければスッキリした気持ちにならなくなり、勉強せずにはいられなくなるモチベーションの設定方法についてお話する。
ポイントは、以下の7つだ。
- 時間があるときに勉強するのではなく、勉強する時間を最初に決める。
- 毎日、同じ時間に勉強する。
- じゃまが入りにくい時間帯を選ぶ。
- すぐに勉強を始められるように、道具を準備しておく。
- やる気が出なくても、とりあえず5分間を目標に始める。
- 5分間続けられたら、もう5分間続ける。
- 規則正しい生活で睡眠を十分にとる。
これから、1から7のそれぞれについて説明する。これらをしっかりと実践すれば、あなたは英語を勉強せずにはいられないモチベーション モリモリ状態になることができる。
■時間があるときに勉強するのではなく、勉強する時間を最初に決める。
「勉強する気はあるけれど時間がとれない」、「忙しくて勉強する時間がない」という人はほぼ間違いなく、ここで失敗している。
つまり、「他のことをして、残った時間に英語を勉強しよう」と考えているのだ。
現代人なら誰でも、仕事が終わったら残りは自由時間というわけではなく、その他にもやるべきことが山のようにある。
そういった「やるべきこと」をすべてやって、残った時間に勉強しようと思っても、ほぼ間違いなく勉強に使える時間は残っていない。
だから、「やる気はあるけど時間がない」という状態になってしまうのだ。
この状態を克服するのは簡単で、「最初に英語を勉強する時間をスケジュール帳に書き込んでしまい、残った時間にその他のことをする」ということだ。
「でも、他にやることがあるのに、英語の勉強を優先してしまうと、それができなくなってしまうじゃないか。」
と思うかもしれない。でも、よ~く考えてみて欲しい。
「それって、本当にやらなきゃならないことなの?」
メールやLineに返事したり、ブログを読んだり、テレビを見たりといったことは、ぜんぶ「やらなくても問題ないこと」だろう。
食事やお風呂、化粧などに使う時間は、急いでやれば今までの半分くらいですむはずだ。
そうすれば、間違いなく1日1時間やそこらは生まれてくるはず。
だから、「最初に英語を勉強する時間をスケジュールに入れてしまう」ということを今すぐ実践しよう。
■毎日、同じ時間に勉強する。
英語を勉強する時間をスケジュールに入れるときには、毎日同じ時間に勉強するようにスケジュールしよう。同じ時間が難しい場合は、同じタイミングで勉強するようにしよう。
つまり、毎晩9時から10時に勉強するというように設定するのが難しい場合は、「毎日、お風呂上がりに1時間勉強する」のように、別のイベントの後に必ずするように決めてしまうのだ。
毎日、同じときに勉強するように決めてしまうことで、「忘れていた」ということがなくなるし、いつも勉強している時間に勉強しなければ時間が余ってしまうので落ち着かない。それどころか、やるべきことをやっていないという罪悪感すら感じるようになってくる。
だから、同じ時間に勉強するというのは、とても大切なことなのだ。
■じゃまが入りにくい時間帯を選ぶ。
たとえば、家族と生活しているなら、「食事前に勉強する」というのはかなり難しいだろう。食事前は、家族の多くがざわざわと行動していることが多いし、食事のために勉強が中断することもある。
だから、勉強するとしたら、食事の前ではなく食事の後のほうがいい。食事が終わって食器の片付けが終わった後なら、たいていの人は気持ちが落ち着いているし、小さな子供でもいないかぎり、忙しくてしかたないということもないだろう。
なお、私がおすすめするのは、朝1時間ほど早く起きて時間を作ることだ。
朝の時間は、まだ他の人が起きていないので静かだし、じゃまが入る可能生が低い。それに、1日働いて疲れ切った頭ではなく、1晩眠ってすっきりした頭で勉強することができる。
朝起きるのが苦手な場合は、風呂上がりなど、別のイベントの後がいいだろう。「風呂の後は英語」のように決めておいて家族に宣言しておけば、じゃまをされる可能生は低くなる。
■すぐに勉強を始められるように、道具を準備しておく。
「さあ勉強するぞ。」と思ったときに、どこかにしまい込んでしまった教材を探さなければいけないようでは、せっかくのやる気が一気になくなっってしまう。
それに、大切な時間を浪費することになる。
だから、英語教材やペンなど、必要なものはいつも同じ場所に用意しておくことだ。
また、どこから勉強を再開するのか、英語教材には付箋などを挟んでおこう。
たったこれだけで、勉強しようと思ったときに、スムーズに始めることができる。
■やる気が出なくても、とりあえず5分間を目標に始める。
勉強しようと思っても、どうしてもやる気が出てこないときもある。
そういうときは、「5分だけ」でもいいので、とりあえず開始することだ。
欲張って1時間などと思っていたら、ますますやる気がなくなってしまうので、5分だけやるつもりで勉強を開始しよう。
実際に始めてみるとペースが出てきて、あっという間に10分が過ぎ、気がついたら30分が過ぎていた、ということもある。
「とりあえず5分」
やる気が出ないときは、これを心がけて行動しよう。
■5分間続けられたら、もう5分間続ける。
「とりあえず5分」と自分を鼓舞して勉強を始めたら、5分くらいは意外に速く過ぎてしまうはずだ。
5分が過ぎて、どうしてもやる気が出ない場合は仕方ない。キッパリと止めてもいいではないか。最初から5分だけと決めて始めたのだから、とりあえずの目標は達成したことになるので、自己嫌悪など感じる必要はない。目標達成なのだ。
でも、できれば「あと5分だけ」ともう一度、自分を鼓舞しよう。
最初から「1時間勉強するぞ」と意気込んでも、なかなか行動できないが、5分だけと自分に言い聞かせながらだと、意外に30分、1時間と勉強を続けることができる。
■規則正しい生活で睡眠を十分にとる。
睡眠不足は勉強の大敵だ。睡眠不足では、モチベーションなど出るわけがないし、いくら頑張っても何も頭に入ってこない。
だから、しっかりと睡眠時間を確保しよう。
どれくらいの睡眠時間が必要かは個人差がある。私の場合は6時間眠れば十分だが、5時間ではかなり辛い。
睡眠時間と同じくらい重要なのは、規則正しい生活をすることだ。
つまり、何時に眠りに入って、何時に起きるかをきっちりと決めてしまおう。毎日というのは、土日祝日など仕事がない日も同じように生活するということだ。
十分に睡眠がとれていたら、休みの日だからといって長い時間眠る必要はないはずだ。いつもと同じ睡眠時間でも、いつもと同じように元気に活動することができる。
こうして規則正しい生活で睡眠をたっぷりとっていると、自然とやる気も出てくるようになる。
人間は、疲れた体と頭では、どう気合いを入れてみてもモチベーションなど出てこないのだ。
■英語をモリモリ勉強するためのモチベーション アップ7箇条のまとめ
ここまで話したように、英語をモリモリ勉強するためのモチベーション アップ7箇条は以下のとおりだ。
- 時間があるときに勉強するのではなく、勉強する時間を最初に決める。
- 毎日、同じ時間に勉強する。
- じゃまが入りにくい時間帯を選ぶ。
- すぐに勉強を始められるように、道具を準備しておく。
- やる気が出なくても、とりあえず5分間を目標に始める。
- 5分間続けられたら、もう5分間続ける。
- 規則正しい生活で睡眠を十分にとる。
特別なマジックがあるわけではない。地味なことを1つ1つ積み重ねるだけだ。
しかし、実際に実践してみると驚くほどに効果がある。
人間は、何かを3週間ほど続けると、それが習慣になると言われている。だから、最初の3週間だけ、上記の7箇条を意識して実践すれば、後は習慣になってしまうので、自動的に英語を勉強するようになってしまう。
そうなると、英語をマスターできる日がどんどん近づいてくる。
ぜひ、今日から実践してほしい。