リスニングのコツ | 上達しない原因をつぶす4ステップとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
ダンディーな外国人

「毎日、リスニング教材を聞いて練習しているのに、一向に英語を聞き取れるようにならない。」

「英会話教材の英語はなんとか聞き取れるけれど、外国人と英語で話すときは、ぜんぜん英語を聞き取れない。」

「洋画や海外ドラマの英語が何一つ聞き取れない。」

かなり熱心に英語を勉強してきた人でも、このような「リスニングの壁」にぶつかってしまい、そこから前に進めなくなってしまうことがよくある。

いくら練習しても上達しないので、そのうち嫌になって英語を諦めてしまうという経験をされている方も多いのではないだろうかか?

そこで、リスニングがモリモリ上達してネイティブの英語を理解できるようになる4つのコツについてお話しする。

ひたすらリスニング教材を聞くというような努力と根性に頼った方法ではなく、リスニングが上達しない原因を1つ1つつぶしていく方法なので、うんと短期間にリスニングを上達させることができる。

■リスニングがモリモリ上達する4つのコツ

リスニングが上達してネイティブが話す英語を聞き取れるようになるには、以下の4つのコツを学んでいただきたい。4つのコツは、1から4の順番にやらなくてもかまわない。

  1. 単語を学ぶ。
  2. 英語を英語のままで理解する。
  3. ネイティブの言葉使いを学ぶ。
  4. 音の変化を学ぶ。

それでは、以下に1から4の順に詳しく説明する。

■1.単語を学ぶ。

通訳者の間では「知らない単語は聞こえない」 ということが広く言われている。

つまり、どんなにリスニングが上達しても、知らない単語は聞き取れないということだ。

日本語を例に説明する。

会話の途中で相手が「えんまんりゅうらん」という言葉を使ったとする。おそらくあなたの反応は、「えっ?えんまん~?」という感じではないだろうか?

「えんまんりゅうらん」というのは、漢字では「衍曼流爛」と書き、「はびこり広がること。多く悪などがはびこること」を意味する。

でも、「衍曼流爛」という言葉を知らなければ、いくら日本語が流ちょうな日本人でも聞き取ることは困難だ。

これと同じで、英語でも知らない単語は聞き取れないのである。だから、リスニングを上達させる1つ目のコツとして、「単語を学ぶ」ことが重要なのだ。

知らない単語を減らすことで、聞き取れる単語を増やすことができるからだ。

もしあなたが、かなりの語彙力を持っていると自負している場合でも、ネイティブの語彙力にははるかに及ばない。だから、聞き取れる単語を増やすために、常に単語を学び続ける必要があるのだ。

▼簡単に覚えられて、しかも英会話で役立つ単語の覚え方

あなたも受験生のときに一度は、単語カードを使って単語を暗記した経験があるのではないだろうか?

小さなカードの表面に英単語を書き、裏面には日本語訳を書いて、ペラペラとめくりながら単語を覚えていくという方法だ。

もしあなたが今もこの方法で単語を覚えているなら、今すぐに止めていただきたい。その方法で単語を覚えても、試験英語では役に立っても、リスニングや英会話の上達には何の役にも立たないからだ。

これは、驚くほどたくさんの単語を暗記した東大の学生でも英語を話せないことからも想像できるはずだ。

リスニングが上達する上に、英会話のときに自由に使えるように単語を覚えるには、以下のコツを守って単語を勉強していただきたい。

  1. 単語だけでなく、英文ごと覚える。
  2. オーディオ教材を使って覚える。
  3. 必ず声に出して練習する。

以下に、1から3について説明する。

1.単語だけでなく、英文ごと覚える。

受験生のときのように単語だけ覚えた場合、ペーパーテストの点数アップにはつながっても、英会話のときにはまったく使えない。

知っているけれど使えない「死んだ知識」になってしまいまうのだ。

単語だけ覚えるのでも苦労するのに、英文ごと覚えるなんて無理だと思うかもしれない。しかし、人間の脳の働きはそんなに単純ではない。

人間の脳は、単純な棒暗記よりも、ストーリーのあることの方が覚えやすいのだ。

だから、単語とその意味だけを覚えるより、少なからずストーリー性のある文の方が記憶に残りやすい。

2.オーディオ教材を使って覚える。

単語カードを見るだけとか、テキスト教材を見るだけとかで覚えてもリスニングは上達しない。必ずオーディオ教材を聞いて正しい発音を覚えよう。

テキスト教材で単語と英文を何度も読んで練習し、さらにオーディオ教材を聞いて覚えるというように、目と耳を使って覚えるのだ。

3.必ず声に出して練習する。

リスニングの練習なのに声に出す必要はないだろうと思うかもしれない。しかし、耳で聞いた英語を声に出して練習することで、より正確に英語の音を聞き取ろうという意識が働く。

結果として、リスニング力がアップすることになる。

今までのリスニングの練習を思い出してほしい。ただ聞いているだけだと、右から左へと頭の中を流れていくだけで、細かい発音までは意識が及ばなかったのではないだろうか。

自分で声に出して練習することで、どのように発音されているのかということまで意識するようになるので、リスニングが上達することになる。

もちろん、声に出して練習することは、英会話や発音の上達にもつながる。

■2.英語を英語のままで理解する。

ネイティブの英語について行けない原因の1つに、英語を日本語に置き換えてから理解しているということがある。

たとえば、ネイティブであれば「car」という単語を耳にしたとき、即座に自動車を思い浮かべることができる。

自動車

でも、英語を勉強中の日本人の場合は、「car」という単語を聞いたときに、まず「自動車」という日本語に頭の中で翻訳して、その後で自動車を思い浮かべることになる。

つまり、以下のような順序だ。

ネイティブ:「car」→自動車を思い浮かべる

日本人:「car」→「自動車」→自動車を思い浮かべる

このように、英語を日本語に訳してから理解していたのでは、とうていネイティブが話す英語にはついて行けない。

だから、リスニング上達のコツとしては、英語を英語のままで理解できなければならない。

▼英語を英語のままで理解するための練習法

英語を英語のままで理解できるようになるには、精聴が効果的だ。

精聴というのは、英語の細部まで集中して聞き取る練習法のことだ。練習法としては、少し短めのオーディオを繰り返し聞き、できれば聞き取れた英文を紙に書き出していく。

このとき、漫然とオーディオを聞いたり英語を書き出したりするのではなく、オーディオを聞いたときにその内容を頭の中でイメージすることが重要だ。

たとえば、「car」という単語が出てきたなら、頭の中で自動車のイメージを想像する。

こうすることで、「car」という英語と自動車を頭の中で関連づけることができるので、「car」という言葉を聞いたとたんに自動車を思い浮かべられるようになる。

もちろん、「car」のような簡単な単語だけでなく、もっと難しい単語もどんどんイメージと関連づけよう。たとえば、「aisle seat」という言葉が出てきたら、飛行機などの「通路側の座席」を想像するという具合だ。

では、「car」や「aisle seat」のような名詞ではなく、動詞の場合はどのように関連づけるかというと、動作している場面を想像するだけでよい。

たとえば、「remove(取り除く)」という動詞が以下のように使われているなら、

She removed the stain with a detergent.(彼女は洗剤でシミを取り除いた)

身近な女性がシミ取りしている場面を想像すればいい。

こうすることで、英単語と日本語訳ではなく、英単語とその意味を関連づけて覚えることができる。

このようにして、英語とその意味を関連づけて覚えていくと、英語を聞いたときに、日本語に訳すことなく英語のままで理解できるようになる。

■3.ネイティブの言葉使いを学ぶ。

これは簡単かつものすごく効果的だ。

私達日本人が英語を学ぶ場合、ほとんどの場合、教科書に出てくるようなきれいな英語表現を中心に学ぶことになる。

日本語で言うなら、アナウンサーが話す「標準語」のような英語表現だ。

しかし、ネイティブが普段の会話で使う英語は、アナウンサーの標準語とはほど遠いものが多い。たとえば、

「 going to 」は「 gonna(ゴナ)」

のように発音するし、

「 want to 」は「 wanna(ワナ)」

のように発音する。

つまり、言葉そのものが別の言葉に変わってしまっているのだ。

また、国によっては使う単語が違うことすらある。たとえば、イギリス英語では「 think 」と同じような意味で「 reckon 」という単語がよく使われる。

「 think 」なら聞き取れるが、「 reckon 」と言われたら聞き取れない人は多いのではないだろうか。

こういうネイティブがよく使う表現を覚えておくだけで、今まで聞き取れなかった英語が驚くほど簡単に聞き取れるようになることがある。

非常によく使われるのは上記の「 gonna 」と「 wanna 」なので、とりあえずこれらを覚えておくといいだろう。

■4.音の変化を学ぶ。

英語では、単語を単独で発音するときと、文の中で続けて発音するときでは、音が変わってしまう。

たとえば、「 talk 」は「トーク」、「 about 」は「アバウト」だが、「 talk about 」と続けて発音するときは、「トーク・アバウト」ではなく「トーカバウト」のように「 k 」と「 a 」の音がつながってしまう。

他に例を挙げると

「 did you」→「ディッジュ」

「 would you 」→「ウッジュ」

「 will you 」→「ウィリュー」

のような具合だ。

こういった音の変化を知らずにリスニング教材をひたすら聞いていても、なかなかリスニングは上達しない。

なぜなら、「トーク・アバウト」と発音されることを期待しているときに、「トーカバウト」と言われても、それが「 talk about 」のことだとは理解できないからだ。

だから、まずはどのように音が変化するのかを学んでから、リスニング教材をたくさん聞くほうがずっと効率よくリスニングが上達する。

このような音の変化を学べる教材は、書店の英語コーナーに行けば見つけることができる。

■リスニングがモリモリ上達する4つのコツのまとめ

ここまで説明したように、リスニングが上達してネイティブが話す英語を聞き取れるようになるには、以下の4つのコツを学ぶことだ。

  1. 単語を学ぶ。
  2. 英語を英語のままで理解する。
  3. ネイティブの言葉使いを学ぶ。
  4. 音の変化を学ぶ。

リスニングの練習というと、ただひたすらリスニング教材を聞いているだけという人が多いと思うが、そのような努力と根性だけに頼る方法では、ある程度のレベルに達したところで上達が止まってしまう。

上記のように「リスニングが上達しない原因」を1つずつつぶしていく方法の方が、はるかに短期間にリスニングが上達する。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

パッと自然な英語が話せるようになる無料メール講座

英会話教材や英会話スクールで勉強しても、英語が身につかないと悩んでいませんか?この無料メール講座では、今まで何をやっても英会話が身につかなかったあなたでも

  • パッと口から英語が出て来るようになる方法

  • ネイティブの英語をす~っと理解できるようになるコツ

  • 英会話で使える単語を簡単に覚えて忘れない方法


など、英語を最短で身に付けて話せるようになる方法について、無料のメール講座で詳しく説明しています。ぜひ、今までの間違った勉強法は止めて、正しい勉強法で効率よく英語をマスターしてください。

無料メール講座に参加する

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*