英語教材を使って英語を勉強しても、なかなか英会話は上達しなくて悩む人は大勢います。
「外国人の友達を作って英語で話していると、英語教材で勉強をしなくても自然に英語を話せるようになるはず」
「外国人の友達がいたらなあ」
なんてことをあなたも考えたことがあるかもしれないですね。
でも、本当に外国人の友達を作れば、自然に英語を話せるようになるのでしょうか?
英語教材を使って勉強する必要などなくなるのでしょうか?
今回はメールをくださった方は、英会話スクールのクラスメイトが、外国人の友達を作ってスクールを辞めてしまったそうです。
英会話スクールにお金を払わなくても外国人の友達と話せるから、英会話スクールは辞めてもいいと判断したんでしょうね。
私の英会話スクール時代のクラスメイトは、自動詞他動詞という言葉も知らず、「a」と「the」の違いを私に質問するような人でした。
今はスクールを辞めて、スクールの講師やその友人関係の人と友だちになって英会話を練習しています。
私のように、文法や単語の勉強をやるより楽しいし、苦しい努力もいらないようです。
英語のできる人と友だちになって、楽しく話をするだけで、本当に英語が話せるようになりますか?
付け足しですが、私は大学院に入学したく、そのためにも最終的にTOEIC800↑は欲しいのです。
よろしくお願いします。
こんにちは。メールをありがとうございます。
「英語のできるひとと友だちになって、楽しく話をするだけで、本当に英語が話せるようになりますか?」
というのは、ごもっともな疑問だと思います。
私自身の経験と留学していたときに見た人たちから判断しますと、まったく英語の文法を知らずに、友達と話しているだけだと変な英語を話せるようになります。
変な英語というのは、コミュニケーションはできるけれど、文法がでたらめだったり、単語が不適切だったりする英語です。
たとえば、
We should buy more fruits at the store.
「お店でもっとたくさんフルーツを買わなくちゃ」
と言いたいときに、
みたいに日本語の語順で英語を話してしまったりするんですね。
外国人の友達は、あなたが変な英語を話していても理解できるし、間違っているところをいちいち教えてくれないので、このような英語になってしまいます。
そんな英語でも慣れてくればスムーズに会話ができるようになるので、自分では英語ペラペラみたいな気分を味わえるのですが、実際はかなりヒドい英語だったりします。
英語圏で生まれ育ったネイティブなら、生活を通じて自然に英文法が身に付くのですが、すでに日本語文法を体で覚えてしまった日本人は、こんな変な英語になってしまう危険があるんですね。
逆に、文法や単語ばかり勉強していると、TOEICでは高得点を取れるけれど、英会話がぜんぜんできない状態になってしまいます。
東大に合格したりTOEICで900点を超えるほど文法や単語を覚えても、英会話がぜんぜんできない人が大勢いることからも分かると思います。
だから、バランスよく勉強することがとても大切なんですね。
元クラスメイトが外国人の友達を作って楽しくやっているからといって、差を付けられるんじゃないかと心配する必要はないと思います。
恐らくその人は、ヘンテコな英語をペラペラと話すようになってしまうと思いますよ。