海外の語学学校に行けば気づくことですが、中国人や韓国人などは、比較的、英会話が早く上達します。
でも、ほとんどの日本人は、いつまでたっても英語が上達しません。
日本でしっかり英語を勉強してから留学しても、どういうわけか英会話が上達しないのです。
日本人だけで固まって、日本語で生活してしまうということもありますが、もっと根本的な原因が他にあります。
それは、間違えるのを怖がりすぎて英語を話そうとしないことです。
日本の学校教育では、間違えることは「失敗」と潜在意識に刷り込まれます。
たとえば、英語の試験では、どうでもいいような小さな間違いでもペケにされますよね。
また、授業中に手を上げて発言して、もし間違っていようものなら、「出しゃばって発表したくせに間違えた」と嘲笑の的になりかねません。
間違えることは失敗であり、恥ずかしいことなんです。
こんなふうに学校教育を通じて
「間違えること」=失敗、恥ずかしい
と刷り込まれてしまうので、
「間違ってはいけない」
「間違えるくらいなら何もしない方がいい」
という考えが定着してしまいます。
この「恥ずかしい」という気持ちは、集団の統制を取るときには役に立ちます。
「目立った行動は避けて、他の人と同じように行動しよう」という気持ちが働くからです。
でも、英会話の上達には邪魔にしかなりません。
最近の研究では、
- 間違った英語でもいいので、どんどん英語を話すように促した生徒と、
- 間違ったところを指摘した生徒では、
前者の方が圧倒的に上達が速い、ということがわかっています。
つまり、間違った英語でもいいので、どんどん話した方がいいのです。
「でも、間違った英語を覚えてしまうのでは?」
と思うかもしれませんが大丈夫です。
確かに、勉強せずに英会話だけをしていたら、間違った英語を使い続けることになってしまいます。
でも、一人のときは教材を使って文法や単語、フレーズなどを覚えて、英会話のときは、とにかくたくさん話す、というようにすれば、間違いは自分で修正できます。
だからもし、英会話が上達しないと悩んでいるなら、とにかくたくさん話すようにしてください。
それだけで、英会話の上達が大きく加速します。