最短ルートで英会話を身に付けたいと考えたことはありませんか。
私も以前は同じように考えて、効果的な勉強法が書かれた書籍をたくさん読み漁りました。
また、英語や翻訳を学んでいる人から、どうすれば効率よく学べるのかと相談を受けることも多くあります。
やはり、無駄なく進めたいと思う方は多いのですね。
確かに、結果が出やすい効率的な学び方と、どれだけ頑張っても成果が出ないやり方は存在します。
たとえば、外国人と話せるようになりたいのに、机の上で文法の穴埋め問題ばかりを解いている場合です。
あるいは、翻訳の仕事をしたいのに、リスニング練習に時間を費やしても、直接的な成果にはつながいにくいでしょう。
このように、目標に関係のない学習を省くだけでも、ゴールへの道のりはかなり短縮されます。
しかし、効率ばかりを追い求めていると、最終的には挫折してしまう可能性が高くなります。
効率主義が引き起こす3つの落とし穴
その理由は、効率ばかりを追求すると、次のような状況に陥りやすいからです。
- 効果がすぐに実感できないと、途中で投げ出してしまう。
- さらに効率的な方法を探し回ることに時間を費やしてしまう。
- 基礎を固める時間を惜しんでしまう。
みなさんも、これまでに似たような経験はありませんか。
「この方法ならすぐに話せる」と勧められた学習法を始めたけれど、1か月が過ぎても成長を感じられない。
自分には語学の才能がないのかもしれない、と不安になって途中でやめてしまった。
そして、もっと手軽な別の手法を探して、ネット検索に時間を費やす。
よく使われるフレーズを丸暗記したものの、文法の基礎がないため、実際の英会話ではその一言しか言えなかった。
実は、私自身も過去に何度も同じような失敗を繰り返してきました。
スポーツと同じで地味な基礎固めが近道
では、なぜ効率を求めるとうまくいかないのでしょうか。
ここで、あるスポーツを例に挙げて考えてみますね。
たとえば、試合で勝ちたいからといって、実践的な試合形式の練習だけを毎日続けたとします。
最初は少しずつ上達するかもしれませんが、ある段階で必ず壁にぶつかります。
なぜなら、体力が足りなくて試合の最後まで動けなかったり、筋力不足で体を痛めて練習ができなくなったりするからです。
一見すると遠回りに見える、地味な体作りや走り込みを行うことこそが、結果的に上達を早めます。
これは語学学習でも全く同じことが言えます。
効率ばかりを気にしていると、早い段階で行き詰まってしまうのですね。
挫折を防ぐためにまずは学ぶ目的を明確にしよう
それでは、無駄な努力を避けながら、挫折せずに進めるにはどうすれば良いでしょうか。
最も大切なのは、最初に学ぶ目的をはっきりとさせることです。
たとえば、海外旅行を楽しむことが目的なら、学校で習うような難しい文法を覚える必要はありません。
それよりも、中学校で習う基礎的な知識をざっと確認したら、現地で使いそうなフレーズを何度も声に出して練習する方が、はるかに効果を実感できます。
その一方で、仕事で海外の取引先と電子メールのやり取りを行うことが目的であれば、高校レベルの文法を深くことは無駄にはなりません。
このように、目指すゴールによって今やるべき行動は人それぞれ異なります。
だからこそ、手軽な方法を探す前に、まずは自分が何のために学びたいのかという目的を明確にすることをおすすめします。