前回の記事「英語初心者から上級者まで必見!スピーキングもリスニングも伸びる意外な勉強法」で音読についてお話ししたところ、「すぐに取り入れてみました」という感想がたくさん届きました。
多くの方が、黙読に比べて音読の方が時間が長く感じられたようですね。
たった1日10分の音読でも、費用はかからず、時間的な負担も少なく、それでいて非常に効果的。
まさに理想的な学習法です。
デメリットがあるとすれば、少し疲れることでしょうか。
ですが、10分も続けられないようでは、英語を習得するのは難しいかもしれません。
とはいえ、最初は大変に感じても、続けるうちに慣れてきます。
スムーズに読めるようになってくると、自然と楽しさも感じられるようになりますよ。
さて、この音読の次のステージですが、それは「暗唱」です。
暗唱とは、文章を見ないで声に出して言う練習のこと。
より高い集中力が求められますが、その分だけ成果も大きいです。
内モンゴル自治区の大学で行われた調査では、25人ずつの2グループに分け、一方には暗唱を取り入れた学習法を、もう一方には通常の学習を続けてもらいました。
その結果、暗唱を実践したグループは、16週間後のスピーチテストで、平均点が約6倍も上昇したそうです。
一方、暗唱なしのグループはほとんど変化がなかったとのこと。
暗唱の力は、数字が物語っていますね。
最近は「聞くだけで話せるようになる」や「覚えなくても英語が口から出る」といったフレーズをよく目にします。
楽をして成果を得られるかのような教材も数多く存在します。
でも、それらはまるで「何のトリックもありません」と言っているマジックのようなもの。
そんな甘い言葉に惑わされるより、着実に努力を重ねる方が、結果的に最も効率よく上達できます。