英語スピーキング

英会話に文法って必要?

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「文法の勉強なんてしても英語が話せるようにはならない!」

「ネイティブみたいに自然に英語を身につけるのが正解!」(キリッ)

こんな主張、広告などで目にしたことがあるかもしれませんね。

実際、「文法だけ勉強しても話せるようにはならない」というのは、ある意味本当なんです。

日本人なら、多くの人が中学・高校で英語の文法を学んでいるはず。
でも、それだけで英語を話せるようになった人って、見たことないですよね。

私自身、高校時代に熱心に文法を学んでいました。
ネイティブより詳しいんじゃないかと思うほど。

でも、話すとなると全然ダメだったんです。

ここで大事なのは、「文法を学んでも話せるようにならない」というより、「文法“しか”やらないから話せない」という点です。

英語を話すための練習をしていないのに、いきなり話せるようになるわけがありません。

では、「ネイティブのように学ぶのがベスト」という考えについてはどうでしょう?

これも間違ってはいませんが、誰でも実現できる方法ではないんです。

ネイティブは、小さい頃から英語に囲まれて生活しています。
毎日の会話の中で自然に言葉を覚え、大人に何度も直してもらいながら徐々に身につけていくわけです。

まるで専属の英語トレーナーがずっとついてくれているようなものですね。

でも、日本に暮らしていると、そんな環境はなかなか手に入りません。

さらに、言語を無意識に吸収できるのはだいたい12歳前後まで。
それ以降は、意識して学ばないと、なかなか身につかないことが分かっています。

ですから、「ネイティブのように!」と聞き流し教材に頼ったり、英会話フレーズを覚えたりしても、話せるようになるのは難しいんです。

聞き流すだけで英語がペラペラになったという人、テレビCM以外で見かけたことありますか?

フレーズをたくさん暗記する方法も同じで、決まった言い回しは言えても、自分の気持ちや考えを表現するのは難しいんです。

では、どうしたら話せるようになるのか。

ここで必要になるのが、やっぱり文法です。

文法というのは、単語をどう並べるかというルール。
効率よく英語を身につけたい大人にとっては、このルールを先に理解しておくことが大切なんです。

もちろん、難しい高校英語をいきなり覚える必要はありません。

まずは中学レベル、特に中学2年生までに習う基本的な文法をしっかり身につけ、それを使って実際に話す練習をしていく。
これが一番効果的な方法です。

ここはとても大切なので、繰り返しますね。

英語を話せるようになりたいなら、最初はやさしい文法を覚え、それを使って何度も練習することが近道です。

文法ばかりに偏ってもダメですし、逆に文法を無視してリスニングやフレーズ暗記ばかりに頼っても、なかなか成果は出ません。

まずは、

  1. 基礎単語と文法を覚える
  2. それを実際に使って練習する

この2つのステップが重要です。

もし今、「がんばってるのに話せない」と感じているなら、この基本ステップに立ち返ってみてください。

きっと、新しい突破口が見つかるはずです。

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