初めて英語で会話をしたとき、多くの人が戸惑います。
「急に頭の中が空っぽになって、何も言えなくなる」
こんな経験、思い当たる人も多いのではないでしょうか。
相手の言っていることは何となく分かるのに、いざ自分が話そうとすると、
・考えが整理できない
・英語が全然出てこない
そんな状態に陥ってしまいます。
必死に頭を働かせた結果、やっと出てきたのが単語ひとつだけ。
ちょっと切ない結末になることもありますよね。
では、なぜこんなふうに頭が真っ白になるのでしょうか。
理由はとてもシンプルで、慣れていない英語のせいで脳のエネルギーを使い切ってしまうからです。
日本語で話すときなら、
・話題を理解する
・考えをまとめる
・話す
このくらいの処理で済みます。
ところが、英語で会話をするときは、
・話題を理解する
・考えをまとめる
・英文を組み立てる
・話す
というように、作業が一気に増えます。
その結果、脳が処理しきれなくなり、動きが止まってしまう。
いわばフリーズ状態ですね。
人の脳は、同時にたくさんのことを考えるのが得意ではありません。
考えをまとめながら英文を作る。
この二つを一緒にやろうとすると、負担が大きくなりすぎてしまうのです。
では、どうすればこの負担を減らせるのでしょうか。
答えは、反復練習によって余計な作業を自動化することです。
スポーツでも、同じ動きを何度も練習しますよね。
考えなくても体が動く状態を作るのが基本です。
そうすることで、相手の動きを見たり作戦を考えたりする余裕が生まれます。
英会話もまったく同じです。
「英文を作る」という作業を自動的にできるようにしておくことが欠かせません。
そうなれば、単語や文法に悩まず、話の中身に意識を向けられるようになります。
そのために必要なのが、やはり反復練習です。
反復練習と聞くと、
「効率が悪そう」
「つまらなそう」
そんな印象を持つかもしれません。
確かに地味で単調に感じることもあります。
でも、これをやるかどうかが、英語を話せるようになるかどうかを大きく分けるポイントになります。
遠回りに見えて、実は一番の近道。
そう考えると、少し取り組みやすくなりませんか。