英語学習に取り組んでいる方から「どうしても覚えられない」という声をよく聞きます。
その気持ち、本当によく分かります。
私も英語を始めた頃は記憶するのにとても苦戦しました。
誰もが最初はスムーズに覚えられるわけではありません。
特に初級者のうちは、単語やフレーズを覚えるのが難しく感じられるもの。
英語の音やつづりに馴染みがないため、意味が頭に入りづらいんです。
ところが、一定のレベルに達すると、覚えるのがグッとラクになります。
英語の規則性が見えてきて、新しい知識が既存の情報とつながりやすくなるからです。
つまり、「覚えるのが苦手」と感じている人は、まだ初期段階にいて自然な壁にぶつかっているのかもしれません。
実際、多くの人がこの最初の壁を乗り越えられずに挫折してしまいます。
でも、ここを突破することで英語学習はぐんと楽しくなります。
そこで今回は、記憶力を高めるための具体的な方法をご紹介します。
以前にもご紹介した内容ではありますが、実践することで効果が出やすい3つのポイントを改めてお伝えします。
- イメージで記憶する
- 薄く何度も繰り返す
- 実際に使って定着させる
では、ひとつずつ見ていきましょう。
イメージで記憶する
教科書を読み込んで覚えようとしても、なかなか定着しないことがあります。
若い頃なら勢いで覚えられたとしても、年齢を重ねると簡単にはいきません。
そんな時に役立つのが「頭の中で場面を思い描く」方法です。
たとえば「interrupt(中断する)」という単語を覚える場合、
interrupt=中断する と何度も繰り返しても、記憶には残りにくいです。
そこで、例文を活用してシーンを想像してみましょう。
例: Sorry to interrupt your meal, but… (お食事中に失礼しますが・・・)
この文章を練習するとき、実際に誰かの食事中に声をかける場面を思い浮かべながら、
Sorry to interrupt your meal, but…
と声に出してみます。
大事なのは、文字を読むだけでなく、目の前に相手がいるようにイメージすること。
声を出せない場面では、口を動かすだけでも効果があります。
こうすることで、言葉の意味が映像と結びついて、記憶に残りやすくなります。
薄く何度も繰り返す
最初から完璧を目指すのではなく、軽く覚えておいて何度も復習する方法です。
たとえば、1日5時間使って100単語を詰め込むより、1日1時間で100単語をざっと見て、翌日以降にまた繰り返し復習した方が、しっかり記憶に定着します。
これは脳が「繰り返し入ってくる情報」を重要と判断し、長く覚えておこうとする性質があるためです。
実際に使って定着させる
覚えた単語や表現は、使うことで記憶が確実になります。
英語学習でのアウトプットとは、自分で英文を作ること。
たとえば、簡単な英文日記を書くのもひとつの方法です。
その日の出来事を1行だけでもいいので、シンプルな英語で書いてみましょう。
「難しい文法を使わなきゃ」と思うと手が止まってしまうので、やさしい表現で十分です。
また、スキマ時間には、頭に浮かんだことを英語で言ってみる練習もおすすめです。
たとえば、「今日は会議で疲れたな」 と思ったら、それを自分の英語で表現してみます。
もちろん、最初はスムーズに言えないかもしれませんが、毎日続けていくうちに、少しずつ口から出るようになります。
間違っても大丈夫。
この練習の目的は、覚えた英語を思い出して使うトレーニングをすることにあります。
まとめ
以下の3つのステップを実践することで、記憶力は大きく伸びていきます。
- イメージで記憶する
- 薄く何度も繰り返す
- 実際に使って定着させる
もし今まで試したことがないなら、ぜひ取り入れてみてください。
効果がきっと実感できるはずです。