大人になっても役立つ「効率的な暗記のコツ」をいくつか紹介します。
「暗記」という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか。
おそらく、あまり良い印象を持っていない人も多いのではないでしょうか。
ただ意味も分からず丸ごと詰め込む、というイメージがあるからかもしれません。
実際に辞書で「暗記」という言葉を引いてみると、次のように書かれています。
暗記:
文字や数字などを、何も見ないでスラスラと言えるように、しっかり覚えること。
さらに詳しく調べてみると、暗記には「理解して覚えるもの」と「理解せずに覚えるもの」の2つの種類があることが分かりました。
後者の、ただ形だけを覚えることは「棒暗記」と呼ばれています。
棒暗記:
文章の意味や内容に関係なく、そのままの形で覚えること。
言葉の意味が混ざってしまうとややこしいので、ここからは以下のように区別して考えてみましょう。
- 暗記: 内容を納得した上で身につけること
- 棒暗記: 理由などは考えずに、そのままの形で覚えること
何かを新しく勉強するときには、できるだけ「棒暗記」ではなく、意味を捉えた「暗記」をしたいものですよね。
ですが、英単語のつづりや、文法の細かいルールなどは、理屈抜きで覚えなければならない場面がどうしても出てきます。
「どうしてこういう意味になるんだろう」と考えても仕方のないことは、「そういうものだ」と割り切って覚えるしかありません。
ただ、大人の脳にとって、この「理屈抜きの暗記」は少し苦手な分野でもあります。
そこで、大人でも無理なく実践できる、本当に効果の高い暗記のテクニックを3つにまとめました。
1. 「思い出す」というアウトプットを大切にする
教科書をじっと読んだり、音声を繰り返し聞いたりするだけでは、なかなか頭に残らないと感じたことはありませんか。
人間の脳は、受け身で情報を入れるインプットよりも、自力で思い出して「書く」や「話す」といったアウトプットをする時の方が、より強く記憶される仕組みになっています。
昨日に覚えたことを、今日は何も見ないで思い出してみる。
この「思い出す」というステップを挟むだけで、記憶の定着度は驚くほど変わります。
2. 忘れかけた絶好のタイミングで復習する
どんなに記憶力が優れている人でも、一度覚えただけで忘れないということはありません。
有名な「エビングハウスの忘却曲線」によると、意味を持たない情報を覚えた場合、1日後には6割以上、6日後には7割以上を忘れてしまうというデータがあります。
だからこそ、この「忘れかけた頃」を狙って、もう一度思い出す練習をすることが大切です。
一度で完璧にしようとせず、何度も繰り返すことで、記憶は次第に定着していきます。
3. 文字だけでなく「イメージ」で捉える
脳には、文字情報だけを追うよりも、映像やイメージとセットにした方が覚えやすいという性質があります。
例えば、ただ単語を眺めるのではなく、その単語が表すものの色や形、ときには味や香りまで想像しながら覚えてみてください。
子供の教材にたくさんの絵が描いてあるのは、この脳の性質をうまく利用しているからなのです。
私たち大人も、頭の中にイラストを描くような感覚で覚えるのが近道ですよ。
大人の記憶術のまとめ
- 「思い出す」作業を勉強の中心に据える
- 忘れた頃に復習をして記憶を補強する
- 文字を映像(イメージ)として捉える
これらの方法は、ただ頭で理解しているだけでは効果が出ません。
まずは今日の勉強から、一つだけでも意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。