「勉強って、楽しいのが一番」
そう思う人、多いですよね。
・楽しい気持ちで英語を勉強する
・楽しさを感じながらピアノを練習する
・夢中になってサッカーを覚える
もしこんなふうに学べるなら、とても理想的だと思います。
まったくの初心者が、ただ夢中でやっているうちに自然と上達していたら、誰だって「そんな方法があるなら試してみたい!」と感じるはずです。
でも、現実的にそううまくいくことって、あまりないんですよね。
「そんなやり方、知らないだけじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
けれど、どんな分野においても、学び始めにはどうしても“しんどさ”がつきまといます。
たとえば英語なら、単語や文法を覚える地道な作業が必要です。
ピアノやスポーツであれば、基本動作を体に覚え込ませたり、体力づくりをしたりする時間が欠かせません。
この初期段階は、あまりワクワクできるような時間ではないかもしれません。
一方、テレビゲームなら最初から楽しい。
しかも、遊びながら自然に上手くなるように作られています。
そもそも楽しくなければ売れませんからね。
でも、語学や音楽、スポーツはそういうわけにはいきません。
ある程度「面倒で退屈な工程」を越えなければ、本当の楽しさにはたどり着けないんです。
特に繰り返しの練習は、多くの人が苦手に感じるところです。
もちろん、それを楽しめる人もいますが、大半の人にとっては根気のいる時間になるでしょう。
けれど、その「苦しい時期」を過ぎると、ある変化が起こります。
「楽しいから学ぶ」というより、「学ぶこと自体が面白くなる」段階に入るんです。
新しい知識に出会ったり、自分が少しずつ成長している実感を得たり。
そうした経験を通じて、学びが自然と前向きなものになっていきます。
この段階まで来ると、「勉強しなきゃ」と思わなくても、どんどん自分から学ぶようになります。
もし今、「単語が覚えられない」「文法がつまらない」と感じているなら、一定期間だけでも集中して頑張ってみてください。
たとえば2か月くらい本気で取り組めば、つらいフェーズを乗り越えられる可能性があります。
そして、その先には“学ぶのが楽しい”と感じられる世界が広がっていますよ。