英会話の勉強で初心者が陥りやすい6つの落とし穴

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落とし穴に落ちる人

「長年、勉強しているのに、英会話がぜんぜん上達しない」という相談を受けることがある。

問題集や試験なら解答できるが、英会話となるとまったくの初心者を卒業できないというのだ。

どうしてそんなことになるのだろうか?

日本人なら誰でも、最低でも中学と高校の6年間は英語を勉強しているのに、それで英語を話せるようになる人はゼロに等しい。

もちろん、中学や高校では受験英語を勉強するだけで、英会話の練習をしないので、英会話が上達しなくても当然だろう。

しかし、社会人になってから英会話の教材を使ったり、英会話教室に行ったりして勉強しているのに、英語が一向に上達しない人が大勢いるというのだ。

それどころか、語学留学やワーキングホリデーに行っても英語が身につかずに帰国する人もかなりの割合で存在する。

どうしてそんなことになるのか?

その原因は、大きく以下の5つに分けられる。

  1. 文法を勉強しない。
  2. 文法ばかり勉強している。
  3. 最初から英会話を練習する。
  4. 英会話の練習をしていない。
  5. 聞き流しをしている。
  6. 間違った情報に踊らされている。

では、上の1から6について、詳しく説明しよう。

■ 文法を勉強しない

中学や高校の英語の授業では、文法の勉強がかなり重視されている。

コミュニケーションに必要な英語を身に付けるという観点から考えると、中学で習う文法の内容さえ身に付ければ、言いたいことはほぼすべて自由に表現できるようになる。

だから、高校で習うレベルの文法というのは、必要以上に高度な内容と言ってもいいだろう。

実際に、私はアメリカの大学に留学していたときに文法の授業を取っていたのだが、私が簡単に回答できる文法問題に、ネイティブのアメリカ人たちは苦戦していた。

ここで、こうお考えになるだろう。

ネイティブの人たちは文法を知らないのに英語を上手に話すことができる。
その一方、文法を必死で勉強している日本人は、英語を話すことができない。

ということは、文法を勉強しても英語を話せるようにはならないし、文法を勉強しなくても英語を流ちょうに話せるようになる。

それなら、文法なんか勉強する必要がないじゃないか!

という結論にたどり着く。

しかし、ここではっきりと断言しよう。

大人になってから英会話を身に付けたいなら、文法を最初に勉強するのが一番の近道だ!

ネイティブのように子供のときからずっと英語に囲まれた生活を送れるなら、文法の勉強は必要ないだろう。

子供のときは、まだ脳が柔軟なので新しいことをすいすいと覚えられるし、大量の英語に触れているうちに、英語の文法パターンを自然と身に付けられるからだ。

しかし、大人になってから英会話を身に付けようとしているなら、条件がまったく違ってくる。

残念ながら、大人になってしまうと子供のような脳の柔軟性は失われるし、一日中英語漬けの生活をするわけにもいかない。

だから、文法という理屈から入ることで、このハンディーを埋める必要があるのだ。

ただし、大学の入試に出てくるような重箱のつつくような難解なことまで暗記する必要はない。

英語でコミュニケーションできることを目標とするなら、まずは中学で習う英文法を身に付ければ十分だ。

だから、効率よく英会話を身に付けたいなら、基本的な文法を最初にしっかり勉強しよう。

中学生のときには難しく思えた文法も、大人になってからなら分かりやすく説明されている参考書を使えば1週間もあれば、だいたいは把握できるだろう。

■ 文法ばかり勉強している。

文法を勉強しなければ英会話の初心者を卒業することは難しいが、文法ばかり勉強していたのでは、英会話の初心者にすらなることができない。

これは、中学や高校で文法を勉強した日本人なら、誰でも経験していることであろう。

英会話を効率よく身に付けるには文法が必要だが、文法ばかり勉強しても役に立たないというのが現実だ。

文法というのは、あくまで理屈であり単なる知識にすぎない。

しかし、英会話というのは単なる知識ではなくスキルである。

つまり、英語を使いこなせるようになるには、知識として覚えたことを使いこなせるように練習して、スキルのレベルまで高める必要があるのだ。

自動車の運転を例にあげて説明しよう。

自動車の運転を身に付けるために自動車教習所に行くと、第1段階として教室で交通ルールや自動車の仕組みを勉強する。

つまり、運転に必要な知識と理屈を頭で学ぶのだ。

しかし、この第1段階が終わると、実際に自動車に乗って運転する。

実際に運転することで、知識として知っていただけのことを体で覚えることができる。

つまり、運転のスキルとして身に付けることができるのだ。

英語もこれと同じで、英文法という知識ばかり頭に詰め込んでも英語を話せるようにならない。

知識を覚えたら、次は第2段階に進んで練習する必要があるのだ。

■ 最初から英会話を練習する。

一時期、「駅前留学」という言葉が流行ったことがある。

実際に、どこの町でもある程度の規模がある駅前には、必ずといっていいほど英会話スクールがある。

かなりの人数の日本人が、英会話を真剣に勉強しているという証拠だ。

さらに最近は、オンライン英会話スクールもあって、1か月数千円という安い料金でネイティブを相手に英会話を練習することができる。

これだけ英会話スクールがあるのだから、さぞかし英語ペラペラの人が大勢いるだろうと思うとそうではない。

今も昔もかわらず、英語を使いこなせる人はあまりいない様子だ。

誰でも手軽に英会話を練習できるのに、どうして英会話ができる人はあまりいないのか?

その理由は簡単だ。

まったくの 英会話初心者は、英会話学校などでネイティブを相手に練習しても英語は上達しないからだ。

「英語を話せるようになりたいなら、英語をたくさん話せばいい」というのが一般的な常識だろうから不思議に思われるかもしれないが、英語を話せない人が英会話スクールに行っても、英会話力はあまり伸びない。

なぜなら、英語を話せない初心者は、ネイティブ講師と向かい合って「さあ、英会話するぞ。」と気合いを入れてみても、言葉が出てこないので英会話の練習にならないからだ。

英会話の練習をするために英会話教室に行っているのに、英語を話せないから練習できない、というおかしなことになる。

実際に、ネイティブの個人レッスンを受けた経験のある人には、「沈黙の時間が続いて気まずいだけだった」とか「講師が話し続けているだけだった」という経験をしている人が多い。

もう一つの理由としては、英語を話す時間が圧倒的に少ないということがある。

1時間のプライベートレッスンを週に2回受けたとしても、1か月で8時間だ。

1年なら96時間なので、日数に換算するとたったの4日分に過ぎない。

1年かけて、たったの4日分、英会話を練習したところで話せるようにならないことは明らかではないだろうか。

■ 英会話の練習をしていない。

意外なことだが、英会話が上達しないと訴える人の中には、英会話を練習していない人が多い。

こういう人の勉強法は、英会話フレーズが載っている教材を眺めたり、英語のオーディオ教材を聞いたりすることが中心だ。

ときどき声に出して練習することもあるようだが、教材やオーディオの英文をそのまま読み上げるだけなので、自分で英文を作って話すという練習がまったくできていない。

英語で話すということは、頭の中で素早く英作文するということだ。

そして英作文したことをすぐさま声に出して言うということだ。

つまり、教材に載っている英文を読み上げるだけではなく、自分で英作文して、声に出して言う練習をしないことには話にならない。

自分の頭で考えて英文を作る練習をたっぷりすることで、初めて英文を素早く作れるようになるのだ。

英語圏で生まれ育つネイティブであれば、生まれたときから日常生活を通じて英文を作る練習をたっぷりできる。

しかし、日本で生活する我々は、ネイティブのような英語漬けの生活はできないため、優れた英会話教材を活用して英会話を練習する必要があるのだ。

どのような英会話教材を使って、どのように勉強すればいいかは、別の記事で紹介することにする。

■ 聞き流しをしている。

有名教材の多くが、聞き流しをしているだけで英語を話せるようになる、ということを宣伝文句にしている。

しかし、これは真っ赤なウソなので決して信じてはいけない。

聞くスキルと話すスキルはまったく別のスキルなので、聞いていて話せるようになるわけがないのだ。

実際にあなたは、聞き流し教材で勉強して英語ペラペラになった人に出会ったことがあるだろうか?

私は、教材の宣伝に出ている人以外には、聞き流し教材で英語を身に付けたという人を見たことがない。

繰り返すが、英語を話すスキルと聞くスキルはまったく別のスキルである。

格闘技に例えるなら、パンチとキックのようなものだ。

パンチの練習をして、キックが上達するだろうか?そんなことはありえない。

英語の聞き流し練習というのは、自動車を運転しながら聞くなど、他に何もできないときにするのであれば、やらないよりはいいだろう。

しかし、あくまで「やらないよりはマシ」程度だということを覚えて置いてほしい。

■間違った情報に踊らされている。

ここまでお話ししてきた1から5のような間違った勉強をしてしまうのは、間違った情報に踊らされていることが原因だ。

テレビCMでも雑誌広告でも、多くの大手企業が教材を売るためだけにウソの情報を流している。

「聞き流していたら英語ペラペラになる」なんていうのは、その代表のようなものだ。

このようなウソをばらまくのは、自分たちが作っている教材をたくさん売ってもうけるために他ならない。

「この教材なら、こんなに簡単に英語が身につきますよ。」と甘い言葉で語りかけられると、心のどこかに疑いの気持ちがあったとしても、「ひょっとしたら本当かも。」という気持ちに勝てずに、ついつい購入してしまう。

英語を身に付けたければ、こういう「甘い言葉」を断固拒否しなければいけない。

■ まとめ

ほとんどの 英会話の初心者は、ここまで説明してきた1から6の落とし穴のために、いくら勉強しても英会話が上達しないという状態に陥ってしまう。

  1. 文法を勉強しない。
  2. 文法ばかり勉強している。
  3. 最初から英会話を練習する。
  4. 英会話の練習をしていない。
  5. 聞き流しをしている。
  6. 間違った情報に踊らされている。

英語を身に付けるには、正しい勉強方法と、正しい順序で勉強することが必須条件だ。

正しい勉強方法と、正しい順序については、別の記事で説明するのでそちらを参考にしてほしい。

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